スケッチ教室。
10月・11月・12月です。
今年は、生徒さんたち皆それぞれに、絵を描くおもしろさが
徐々に広がってきたかのように見えます。
教室の生徒さんたちは、長い方で6年経ちました。
上達は様々ですが、そろそろ自分の描き方やクセを知ることが大事なように
思います。
たとえば、いつもは大胆に描くのに、花のモチーフになると萎縮し
こじんまりするMさん。
いつも画面いっぱいに描いて、「さらっと塗りたい」と言いいながら
ものすごーく濃く塗り込むAさん。
完成度は高い絵を描きながらも、どことなくソツなく描き上がることに
悩むTさん。
人一倍時間がかかってしまい、自分の色を出すまでになかなか進めないHさん。
・・・などなど、本当それぞれです。
人と比べると、自分の出来ないことをさらっと出来る他人を見て、
悩んだり、落ち込んだり、羨んだりするようなことなのでしょうが
私から見ていると、その欠点に見えるところこそ、
長所だと感じる節がたくさんあります。
人と比べるなと言っても、そりゃ比べるでしょう。
同じ机を並べて描いてるのですから。
〝人と比べること〟は、人と自分の違いを感じること。
それはとっても大事なことだし、人との比較は
本来そんな〝発見〟。気づきの時間です。
その人の「強み」って、もともと得意なことや、意識しなくてもぐんぐん出来ちゃうことだと思います。
その強みを伸ばすことは、結構容易くて、伸ばそうと思わなくても結構伸びるもんです。
でも不思議なもので、そこにそんなこだわりってなくて、なんならその〝強み〟がいくら伸びても
なんとなく物足りなく感じてしまうので、人っておかしなもんです。
問題は自分が「欠点やコンプレックス」と感じている部分。
出来る人が羨ましくて、直そう直そうとしても直らなくて、もがく自分の部分って
誰もがきっとありますね。
私はそれが「個性」だと思います。
個性とコンプレックスは紙一重のもんですし、丹念に気長に向き合っていくものだと思います。
「強み」だけを伸ばすのではなく、「個性」を伸ばす。
絵の上達の鍵、伸びシロ部分も、そこんとこに凝縮されてるように思うのですよ。
生徒作品
10月
〝かぼちゃ〟・〝ドラゴンフルーツ〟
ごつごつした特徴のある形がおもしろい。
じっと描いてると、なんか新種の生物のように見えてきた!
11月
〝静物ーワインと葡萄・ラフランス〟
洋画風のモチーフに挑戦。
机にモチーフを組んで、好きな眺めから描く静物デッサンに挑戦。
12月
〝自由〟
柿や柚子・花束・・・
今年最後の教室はなんとなーくゆるやかな時間。
次回のレッスン日程
◎はじめてのスケッチ
1月23日(月)10:30-12:30
1月26日(木)11:00-13:00
◎やさしいパステル画
1月7日(土)11:00-13:00 こども体験教室
1月21日(土)13:00-15:00
1月22日(日)10:00-12:00