「いろのね こどもアトリエ」
ダンボールをちぎってちぎって、机に並べて。
これ何に見える?
想像することから、ものづくりのスタートです。
ゼロから生み出すことを、大人はこどもなら出来ると思っている。
こどもはみんなアーティストだから。
こどもはみんな天才だから。
こどもは想像力が無限。
ってそう思っている。
でも、それって大人がこどもの成長に全く口出ししない場合に限る気がします。
自由に。
好きなように。
思うがままに。
どんどん、はみ出して。
って言いながら、日常生活の中では、
早くしなさい。座りなさい。服を着なさい。食べなさい。歯を磨きなさい。
手を洗いなさい。汚いから捨てなさい。
ほら、こぼしちゃだめ。さわっちゃだめ。静かにしてなきゃだめ。
私自身も親として、こどもへの規制の言葉は際限なく浮かぶのに、
こどもを解き放つ言葉は、とつとつと。なんとボキャブラリーの少ないことか!
自由に、と言いながら
なんて矛盾しているのでしょう。
大人はどれだけ、こどもの成長を妨げているのでしょう。
そうやって良い子に育ったこどもたちに、
工作の時間だけ突然与えて、ほら、何かを自由に想像しろ、
描け、創れ、生み出せと言ったとしても
そりゃあ、唐突に無理だぜ、と言うものです。
そしてあわよくば、絵を描くお稽古で感性を磨け、将来の実りに。
と大人の考える下心には、こどもの創作意欲も萎えるというものです。
でも幼いうちは、そんな規制のがんじがらめの中でも
むくむくと反発しながら純粋な好奇心が芽を出してくる。
後先も打算も何もない、ただ目の前にある〝なにか〟に対する好奇心の芽。
だからせめて創作の時間では、その芽を妨げないでいようと思っています。
ゼロから生み出す力を、もいでしまわないように。
ダンボールのかけらを、おもしろい〝なにか〟として
想像の世界に発展させていく力。
それを愛しいもののように、口出しせず、じっと育みたいと思います。
次回のこどもアトリエ
■3月25日(土)
15:00−16:30
創作後は、おやつタイム・・・^^
■3歳から小学生
■受講料/2500円
■はさみ・のり・作品を持ち帰る袋・汚れても良い服装
■定員5名
お問い合わせフォームよりお申し込みください。
ironone より