3月のおとなの絵画レッスン
【やさしいパステル画教室】でした。
はじめての試み。
絵の輪郭線にペン（私の場合は万年筆）を使いました。
イラストを描かれてる人にしたら
それがなに？でしょう？
でも絵の初心者でずっとパステルしか使ったことのない方からしてみたら
これは、小さな革命です。
ひそかに頭を悩ます「パステル画輪郭線問題」
と言うのも、パステル画は指先で描くのが「良さ」ですが、指先を削りでもしない限り
細い線や細い箇所が塗れない。
それをフォローするのが、パステル鉛筆という色鉛筆のような画材。
ですが、芯がパステルなので、どうも線が太い。
上からパステルで色を塗ると、輪郭線もろとも色が混じってしまい、結局細かい箇所がつぶれてしまう。
そして結果、細かい部分がない〝もさっ〟とした絵になる。
というジレンマに生徒さんが、すごく骨を折っています。
輪郭を描かなければ良いという話ですが、パステル画は輪郭を取らないで、色だけ塗るのは
さっき言ったように、細かい箇所が塗りにくいので難しいのです。
で、画用紙などで型抜きして色を塗る方法を使う場合が多いのですが、
私は型抜きがとってもきらいなのです。
嫌いな理由は多々ありますが、でもまぁ、生徒さんが描き良いならいいかと
以前のレッスンでは型抜きもしていました。
ですが、型抜きを作るのに時間がかかることと、「型抜きした方が描きやすい」という
先入観で、簡単な線も描けなくなってしまう、結果 絵の上達が少ないことから、やめました。
とすると、解決しない「パステル画輪郭線問題」です。
どうしましょうかと数年悩んでいたのですが、もうええわ、パステル以外の画材も使たろ。
と、打開策のペン、登場です。
生徒作品
生徒さんは、ボールペンやゲルインクや、手持ちの筆記用具で描かれました。
「気にせず色が塗れる！」「はみ出しても〝いい感じ〟と思える！」と、結構好評。
ざっくりと線の上から色を塗る
主役の少女にだけペンを使ってみる
正直なところ、ペンの線の強弱やら、ラフ感を出す方法やら、またしても問題は出てくるのですが
なにより「自分の絵を楽しむ」というのが最大目標ですし。
せっかく絵を楽しんで描こうとする時に、画材に縛られたり、技法で狭まったりするのは
もったいないことです。
初心者の多いアトリエですから、とにかく絵を描くことは頭を柔らかくすること。
ひとつのことにとらわれないこと。それを伝えていこうと思います。
柔軟性って大事ですねー。
かくいう私も、年々頭かちこち イヤになっちまいます。
次回レッスン
5月20日（土）
13:00 ー 15:00
お申し込みは問い合わせフォーム願いします。
絵と色 つくる教室
atelier いろのね
沖明日香