こどもたちは、“創作”をなんのために習うのか。
こどもアトリエを始めてからは、この疑問との闘いです。
だから教室では、一回一回のワークに裏テーマを作って
「今回の教訓・まなび」と言うような形で、答えを出すようにしています。
今回の取り組んでる「新聞紙アート」は、「自分のまわりに当たり前に“在る”ものから、何かを生み出す」が裏テーマ。
ようは、新聞紙でもダンボールでも牛乳パックでも石ころでもなんでも良い。
日用品を少し違った視点で見てみると、おもしろい何かに変わるかもよって、それだけのこと。
日用品を使って工作しよう!って言うと、まぁそうなんだけど、それだと
“なぜ、創作を習うのか”の答えには行きつかない気がするので、やっぱり
【在るものの視点を変える】【生み出す】がキーワードな気がするよね。
ということで、使った材料は、新聞。
上の写真のように、英字新聞を使うとちょいとおしゃれになるところが、にくいところ。
でありますが、こどもたちにとっては、「そんなん しるかーい」で、
用意した、新聞紙、英字新聞やフライヤー、チラシなんかも使いました。
それを細く破ったり、貼ったり、丸めたり
ある子は、破ってつなげて、数メートルのヘビを作り
ある子は、丸めてガムテープで止めて、虫や動物を作り
塗ったり、染めたり、描いたり
トレーに好きな色を入れて色水あそび。
作った色をたっぷり染み込ませたり、指で混ぜたり。
日常のなんのヘンテツもないものを“おもしろそう”って、ピン!とくる感覚。
そしてそこから自分の物差しを使って「生み出す」好奇心。
それを出来る子と出来ない子。
日々の生活での広がりがどんなにか変わると思いませんか?
生き方の楽しみが変わって来ると思いませんか。
創作、つくるという行為は、サバイバルではありませんが、
ライターのない場所でくふうして火を起こす。
そんなことと一緒です。
テレビのないところでも、楽しめる。
おもちゃのないところでも、遊びを見つける。
こどもに限らず、おとなでも、それが出来る人って減ってきてるのではないでしょうか。
与えられなくても、自ら生み出せる。
それは感性の成熟度の問題だと思うのです。
そういう感性を身につけるには、やっぱり少しコツがいります。
こどものうちに、あそびかたの中で鍛える。
人に与えられた、完成されたものばかりで遊んでいては、やっぱりどこか緩んでしまう気がします。
創作は、こどもにとっては「あそび」です。
その「あそび」は、自らがゼロから作り出す(しかも、身の回りにあるささやかなもので!)
あそびです。
感性を鍛える“あそび”。
と言う事で、こどもたちが黙々と作るものたちは、こちらが見ると
なんだかよくわかりませんが(笑)
想いがぎゅっと凝縮されている、新聞紙から生み出された愛しい欠片。なのでした。
次回は今回染めた新聞紙を使って、またまたなんか工作します!予定。こどもたち次第。
次回のスケジュール
□ワークショップ
8月6日(日)
食と暮らしのマーケット(意賀美神社内/枚方公園駅)
・ライブペインティング
定員に達したので締切
11:00-12:00
・ランタン作り
13:00-14:00
参加費 1500円 若干名募集中!
詳細はこちら
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□0歳〜5歳の
ツキイチ アート教室
8月26日(土)
13:00-14:30
2300円
(*体験教室/1500円)
□本クラス
*土曜クラス
8月5日 /19日/26日(土)10:00-11:30
(通常第1.3.4(土)10:00-11:30)
*水曜クラス
8月2日/16日/23日/30日(水)16:00−17:30
(通常第1.3.4(水)16:30-18:00)
絵と色 つくる教室
atelier いろのね
沖 明日香